スルガ銀行の株主総会 怒号飛び交うなか3時間22分で閉会
6月26日、投資用不動産の不正融資問題で揺れるスルガ銀行(TSR企業コード:449001504、東証1部)の第208期定時株主総会が、静岡県沼津市内で開催された。開場時刻の午前9時前には、すでに数百名の株主が入場待ちの列をなす混雑ぶりをみせた。
午前10時の開会直後、株主から株主代表訴訟を提起されている有国三知男・代表取締役社長の議事進行に反対動議が提出され、荒れた展開で総会は幕を開けた。株主からは一連の投資用不動産向け不正融資の責任を問う声が相次いだ。
有国社長は不正融資を謝罪した上で、「経営の継続性を考えないといけない」と発言。引き続き社長続行への理解を求めた。また、「過度な不動産融資によって首都圏中心の融資先のポートフォリオになってしまった」とこれまでの営業施策を謝罪。「今後は地域社会に貢献していきたい」と述べた。
採決強行ですべての議案が可決
開会から3時間を過ぎ、有国社長が「時間が相当経過したため採決に移ります」と発言。継続審議を求める多数の声や怒号が飛び交うなか、採決が強行された。
その結果、有国社長を含む4名の取締役選任、取締役報酬額を年間3億円以内(従来は6億円以内)への改定など、すべての議案が賛成多数で可決。3時間22分を要した株主総会は13時22分に閉会した。
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